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慢性骨髄性白血病の治療法

慢性骨髄性白血病の治療として、以前は「造血幹細胞移植」という主に慢性期の状態を保つための治療が行われていました。
抗がん剤をたくさん使用して、放射線を全身に照射します。
そして、がんになっている造血幹細胞を死滅後、新しい造血幹細胞を体外から移植する治療です。
移植のため、副作用は強いので慢性期であまり症状がない人にとっては、造血幹細胞移植の選択は厳しかったです。
しかし、慢性骨髄性白血病が発症するしくみの解明が進み、「イマチニブ」という薬が開発されました。
このイマチニブを使用することで、従来よりも副作用が少なく、体に負担がかからない治療ができるようになりました。

イマチニブは、慢性骨髄性白血病の白血病細胞だけに効果がある薬です。
そのため、正常な細胞に悪影響が及ぶことがありません。
このような異常な細胞だけに狙いをつけて行う治療法を「分子標的療法」といいます。
この分子標的療法は、慢性骨髄性白血病だけでなく、さまざまな病気の治療法として行われています。
しかし、分子標的療法の効果が高く得られるのは、慢性骨髄性白血病に対するイマチニブです。
毎日、イマチニブを服用した場合、5年後の生存率はおよそ95%となっています。

慢性骨髄性白血病の白血病細胞には、正常な細胞にない異常構造の染色体「フィラデルフィア染色体」というものがあることがわかっています。
このフィラデルフィア染色体があると、異常なたんぱく「BCR―ABL融合たんぱく」がつくられます。
異常なたんぱく「BCR―ABL融合たんぱく」は、細胞が自然に死んでいくしくみを抑制したり、白血病細胞を増殖させたりしています。
イマチニブは、この異常たんぱくの働きを抑制し、造血幹細胞移植よりも副作用が少なく効果が高いです。
慢性骨髄性白血病の現在の治療では、最初から造血幹細胞移植を検討することはほとんどなくなり、イマチニブが最初に使われています。

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